景気が上向きなのか、下向きなのかを見るための指標で、特に重要とされるのが景気動向指数です。
景気動向指数は、景気の動きに特に敏感な複数の指標の動きから算出される数値で、これによって総合的に景気局面の判断・予測を行うことができます。
景気動向指数の採用系列には、先行系列、一致系列、遅効系列の三つの系列があります。
先行系列とは、実際の景気の動きから数ヶ月先行するもので、景気の動きを事前に知るための指標となるものです。東証株価指数などがこの先行系列に当たります。
一致系列とは実際の景気の動きと一致した指標であり、景気の山と谷を判断するために用いられます。一致系列に当たるものには鉱工業生産指数、有効求人倍率などがあります。
遅行系列とは、実際の景気の動きよりも半年から一年ほど遅行して動く指標であり、景気の動きを確認するために用いられます。家計消費支出などがこの遅行系列に当たります。
景気動向指数は、内閣府が毎月調査し、翌々月に指数を発表しています。
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